2006年03月22日

伝統ってなに?

日本から届いた捕鯨に関する本を一冊読み終えました。捕鯨に関する本を読むと、セントビンセントの名前がちゃんとでている。こんなとこにいたのね。今まで知らない分野だったから。

でもやっぱり捕鯨ってよくわからない。政治的な背景が大きすぎて、真実がみえてこない。
「日本が唯一アメリカに対して反対を主張している」という背景。

日本の本しか読んだことないけど、日本の主張に対して理解できる部分と、そうじゃない部分とがある。欧米の牛肉と比較するのはちょっとおかしいんじゃない?って感じだし、日本はかなり「伝統」に縛られすぎているように思える。実際、捕鯨の現在の状況って本でもネットでも手に入らない。捕鯨自体が少ないからだと思うけど、鯨油の現在の使われ方とか加工方法とか知りたいこといっぱいなのにな。伝統=すべて守るものなの?

「イルカ漁についていった」というと、「かわいそうだった?」と聞かれる。私ももしかしたら見れないんじゃないかと思ったけど、まったく平気でした。漁についていった時点で、イルカ→食べるものとなっているからだと思う。手に釣竿持っているときと、ダイビングしているときの魚の見方って違うんじゃない?(私だけ?)
もちろんイルカはかなり擬人化されているから、イルカと魚を比べるのはちょっと違うかもしれないけどね。ほんとに人間はたくさんの動物の犠牲の上に生きているんだね。

イルカ漁を行っているここバルワリには、ピースコー(アメリカの協力隊みたいな人たち)が2人います。イルカ漁の名手は、彼らのことが嫌いらしい。理由は、捕鯨に反対のアメリカ人だかららしい。安易すぎるのではない?

6月にセントキッツで国際捕鯨委員会があります。
セントビンセントのベクエ島の捕鯨加工施設は、改修工事中です。

昨日、フリーザードルフィンがバルワリで水揚げされました。また近いうちに、イルカ漁についていくつもりです。

まさかこんな形で鯨やイルカに関わることになるとは思ってもみませんでした。

※ここでは気づいたことをとりあえず書いてみたので鯨とイルカをごちゃまぜに書いてしまったけど、国際捕鯨委員会(IWC)ではもっと細かく分けられて規制されています。セントビンセントのベクエ島の捕鯨は認められているし、バルワリのイルカ漁も規制の対象ではありません。


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この記事へのコメント
今日のBlogは考えさせられるし勉強になった。
今の日本は鯨取らなくても生活できるけれども、そうじゃない国もあるんだなぁと思った。

まぁ、鯨はダメで、殺すために牛を飼うのは良いのかなぁと。
宗教もそうだけど、1神系の宗教圏はあまり他の文化を尊重できないのかもしれないね。
Posted by 100 at 2006年03月22日 18:22
 
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